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4人のノーベル賞受賞から見える日本の姿

今年は4人の日本人がノーベル賞を受賞した。そして受賞者の一人は、この国の教育を『受験に汚染された教育』と言った。今年の受賞者は、全員が名古屋大学卒といってよい。一高東大卒の化石的研究者が含まれたが、その彼にしても東大の門で研究し、育まれたわけではない。

『受験に汚染された教育』は絶対に正しい認識であり、そしてその語に続く言葉は、『受験教育により歪められた日本』ということになるであろう。有体にいえば、立身出世のための受験に成功することを目的に我利勉に勤しむだけの青春を費やした者のみが東大へ進んだ。そして受験勉強などせず、思春期の多感な青春を送った有能な多くの日本人は東大以外の大学に進んだ。

つい40年前までは、東大以外は今回のノーベル賞学者を排出した名古屋大学のような旧帝大系の大学へ進むことはそれほど難しいことではなかった。そう、東大を除けば京都も含めて刻苦勉励の受験勉強などせずにこれらの大学に進むことが可能だった。それがどうだろう今は。ノーベル賞受賞者の目にも「受験勉強に汚染された教育」が無残にも醜い日本人の育成を増大させている現実が写る。

イギリスと中国の大学が発表した大学ランキングなるものが報道されている。それによれば、トップ100に日本は4大学、すなわち、東大、京大、阪大、東北大しか入らないという。しかも東大はトップ10ではなく、20位ぐらいのものだ。昔はもっと悪かった。当時は日本の子供の学力は世界1位といわれていたにもかかわらず。現在、日本の子供の学力が世界20位ぐらいだからちょうどよいのかもしれない。

世界1位の日本の多くの子供が進学した大学が、なぜ、世界50位にも入らなかった東大以下だったか。それこそがこの国の進歩発展を阻んできた東大学閥という利権集団によって歪められてきたからに他ならない。2004年の朝日新聞の日本の科学研究費獲得ランキングなるものがある。

    科研費獲得       論文数      論文1件経費
1位東 大 185億6900万円 1位東 大 3,661件 1位阪 大 255万円
2位京 大  94億4800万円 2位京 大 2,972件  2位東北大 274万円
3位阪 大  71億6900万円 3位阪 大 2,814件 3位京 大 318万円
4位東北大  69億 500万円 4位東北大 2,525件 4位東 大  507万円

 科学研究の成果は研究費と比例関係にあるといわれる。戦後のアメリカがノーベル賞受賞者を多数輩出するようになった理由に、研究者の流入もサルことながら圧倒的な研究費にある。日本の大学が東大以下を強いられてきたのは、研究費が常に東大の半分以下を強いられてきたからだ。そして東大が研究費獲得額も論文数も1位だと喧伝された。

これはしかしペテンである。それは1件の研究費で見れば明瞭である。東大以外は半値のコストで論文を発表していることがわかる。名古屋大クラスの大学のほうがはるかに独創性に優れていることを示している。そして研究費の不足を創意工夫で乗り越えている姿なのだ。

 日本の国家としての後進性は昔の東京帝大、今の東大を頂点とする醜い無能の学閥官僚によってもたらされたことを如実に示している。それに痛烈な批判を浴びせる今回のノーベル賞受賞であった。

連帯サイト:日本の政治を糾弾する http://www.kyudan.com/index.htm にも公開させて頂いています。

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