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愚かな東大卒宰相鳩山由紀夫を超えて

愚かな宰相に率いられた民主党の混迷を非難するのではなく、自民党官僚政権を打倒したわが国の歴史を開く政権交代の意義をこそ問うべきである。鳩山由紀夫とその一族は、この国を壟断し続けた東大至上の閨閥出身者に過ぎず、あらためて官僚優越を支えた東京大学なるものが、虚構の学問の府であることを国民の前に示す格好の一例に過ぎない。

それは小泉構造改革内閣で財務大臣であった塩川正十郎の『鳩山内閣や民主党には官僚出身者(東大出身者)が多すぎる』という警鐘の本当の意味でもあり、実像でもある。

鳩山内閣の発足当初、藤井財務大臣、岡田外務大臣、仙石行政刷新大臣、亀井金融大臣、福島国務大臣以下、8名を数えたとき、この内閣は官僚政治打倒ではなく、官僚懐柔に重きを置く内閣に過ぎなかったのである。それは自民党官僚内閣の亜流としての出発であり、社民党を取り込むことにより戦後の不毛の政治闘争の一方の元凶であった左翼勢力の容認でもあったのだ。

この組閣人事をアドバイスしたのは、東大法卒の山口二郎北大教授だというが、政権交代を実現した鳩山民主党内閣の限界をここに見る。そしてこの国の明治以来の最高学府という病根を根絶しない限り、本当の意味での自由と民主主義の政権交代の実現は困難であることに思いをはせなければならない。そしてこれは極めて困難な道であり、『自民党をぶっ壊す』と叫んだ小泉構造改革内閣ですら実現できなかったものであるからだ。

この病根は、明治以来100年を超えて、『刻苦勉励の美徳』として科挙試験は日本人の心に深く刻み込まれ、その及第者を最高峰とする人物評価観を築いて来た。そしてそれは、今でも日本人の心の中で確固たる信念として生きている。

だが、試験の点数で争う高等教育、官僚登用なるものが如何に無力であり、この国の繁栄や発展を如何に妨げてきた元凶であったかを、今、鳩山内閣がまさに天下に晒していることを知るべきである。

さらにいえば、財政破綻の直接的な原因である行政機構の腐敗の構造たる各種政府団体、今では独立行政法人という名称に化けた国家に寄生する機構こそ東大主導の闇組織、構造改革の最大の抵抗勢力と言ってよい。

そして彼らが民間会社を装って企業経営をした姿が、JR西日本の歴代社長の経営である。今、あの悲惨な脱線事故を起こした経営者として検察審査会が不起訴から起訴に決定変更した。振り返れば、JRという民間会社ならずとも『木で鼻をくくる』この国の大企業や役所の経営体質の原点をここに見る思いがする。そしてこの歴代3社長は、恐るべきことに全員が東京大学出身者なのである。

自民党政権でも、民主党政権でもこの閉塞された日本の国家針路を明確に出来ない東大人脈とは何者なのか。

本欄の筆者にも東大卒業生がいるが、40年前の『東大解体』闘争の歴史的意味をもう一度日本人自身が見つめなおさなければならないことを、鳩山民主党内閣は示している。

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