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安倍晋三にしか日本の政治改革は期待できない―東大官僚中央集権政治の打倒

安倍晋三は靖国神社を参拝する自民党の右翼政治家である。しかも東大出身の父と祖父を持つ。それ故に、戦前から続く民主国家にあるまじき東大官僚による中央集権政治を改革することなど期待できない出自である。しかし、安倍晋三は東大官僚、中でも官僚中の官僚とうぬぼれる財務官僚に敵愾心を持つ稀有な自民党総裁であり、首相である。

 

この心情こそ日本の政治改革と日本の経済再生を進める上で重要な意味を持ち、正しい立ち位置を指し示すものである。この政治的立ち位置を明確に示したのは、感情的自民党反対の日本新党細川護煕でも、一度は政権交代を果たした民主党の小沢一郎でもなく、「自民党をぶっ潰す」の小泉純一郎である。安倍晋三はこの小泉の後継者だった。

 

しかし人間の謙虚さを喪失して唯我独尊、驕慢になった東大官僚日本政府を制御するのは小泉純一郎にも困難だったのであろう。東大官僚との妥協に次ぐ妥協の末に形骸化された郵政民営化を成し遂げるのが精一杯だった。小泉後継の安倍晋三も公務員改革を掲げて東大官僚に一度は潰された経験を持つ。

 

自民党とは、戦前から続く東大官僚中央集権政治を容認し、庇護し、その利権に寄生する政党である。それ故に国民主権の民主主義政治を志向する政党ではなく、東大官僚が作る愚劣な政策に盲従依存する。そして米国に対米従属を誓って命乞いをし、解体を免れた東大官僚の言うがままに操られ、東大官僚の代理として政治をしてきた政党なのである

戦後の自民党政治とはこのようなものであり、自民党反対の国民感情とは正確には東大官僚日本政府の政治を拒否するものである。しかし左翼野党の自民党反対はこの国民感情を利用して反米と反市場主義経済を重ね合わせた論理に立っている。それ故に、反東大官僚中央集権政治の国民感情とは本来、無縁のものである。いや、中央集権政治を基盤にする左翼野党は、国民が嫌う東大官僚と相通じる政治的立場である。それ故に、自民党反対を声高に叫んでも、その正体たる東大官僚独善組織を批判したことなど一度もないことがその証左である。

 

国民の消費低迷に起因する日本のデフレ経済にあって、財務官僚が強行した消費税増税など、戦前の軍事官僚が起こした亡国の戦争と同様に狂気の沙汰である。安倍晋三の方がはるかに賢く、消費税増税など彼の政策ではあり得ないことである。そこで安倍晋三は財務官僚や日銀総裁の言いなりになるようにして、前任の自民党総裁谷垣禎一が決めた消費税増税と引き換えに黒田東彦に量的金融緩和を実行させて円高株安に苦しむサプライサイドのてこ入れに成功した。そして自らの政権基盤強化と合わせて消費税再増税を見送るための口実に衆院解散を断行して勝利をおさめた。

 

狂気の沙汰の消費税再増税を阻止するためにはG7首脳会議まで利用した。おそらくデフレ経済が解消されない限り消費税増税は葬り去るつもりである。岡田克也の民進党や日本共産党は安倍晋三の学歴を当てこすったような侮辱の言葉でアベノミックス失敗を非難する。しかし、安倍晋三以上に経済団体や労働組合連合に賃上げを働きかけた人間はいない。アベノミックス成功には需要者たる国民の収入を増加させることが不可欠であるからだ。この要請に動こうとしなかったのが、東大官僚組織の別動隊たる経済団体であり、労組の連合である。これらは東大官僚と同様に国民から厳しい非難を浴びるべき集団なのである。

 

安倍晋三の3年間の政治活動では、内政も外交も東大官僚の牽制から離れた独自色を顕著に表している。おそらく外交では、財務官僚同様に問題先送りの無能者なくせに自尊心だけは高い外務官僚など信頼していないのだろう。それ故に、安倍自らの言葉で日本の外交を進めることで抜群の成果を収めている。日中韓の首脳の中で、安倍晋三は飛び切り秀でている。それは東大官僚に依存しないということだけで、可能なことだったのだ。

 

安倍晋三が多用する「国民の皆様のため」という言葉の中に、東大官僚中央集権政治を拒否する意思を感じることが出来る。そして政治改革の最大無二の抵抗勢力たる東大官僚組織との無言ではあるが熾烈な戦いが続くことを自覚しているのであろう。それ故に、時には東大官僚との妥協で我々を失望させるかもしれない。しかし、安倍晋三のこの3年半の政権運営は内政でも外交でも東大官僚に依存しない自らの実行力で、嘗てない抜群の実績を上げている。

安倍晋三が10年の長期政権を担うことによって、自民党の内部に反東大官僚中央集権政治の大きな流れが形成され、地方分権を主張する維新の会などの統治機構改革を標榜する野党の協力によって、日本の政治改革と経済再生は達成されるのかもしれない。

 

安倍晋三に忠告すべきは、東大官僚中央集権政治と妥協し、それと同調した途端に、圧倒的多数の国民の支持は一夜にして離れて行くことに心すべきことである。東大官僚に乗っ取られた民主党が一夜にして崩壊した理由と同じである。

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